ブックストアのブックマークが増えていく

ニューヨークで学生として暮らしていた友人が地元である京都に帰ってきた。海の外に出てからだと、2024年の京都という都市が、あらためて新鮮に感じられて楽しいという。市街地から徒歩すぐに行ける鴨川でさまざまな野鳥を観察できることや、街の規模からしても無農薬・有機食品を扱う店が多く、グルテンフリーやヴィーガン対応の飲食店があること、そして大小さまざまな個性的な本屋が充実していることを話していた。

 

大学時代には書店員として働いていて、今も足繁く本屋に通う習慣がある私が、地元という訳ではない京都に居を構えたのは、好きな書店、または気になる本屋が多いということも理由の一つだと改めて思う。そしてそのほとんどが自転車で巡ることが出来るのも嬉しい。また、新刊書店が充実しているからなのか、古本屋の書棚の充実と回転の速さも目を見張るものがある。下鴨神社糺の森知恩寺では大規模な古本市がある。

 

京都市内だけでも時間がいくらあっても足りない状態にあるが、旅行や出張先で足を伸ばしてみたいMAPのブックマークも膨れてしまった。ゆっくりと座って読めること、ギャラリーの併設、お茶や小腹も満たせること、子ども連れにも寛容な雰囲気など、書籍を求める知的探究心と、出先であると嬉しい○○を掛け合わせる可能性は無限のように感じた。

 

kinabal.co.jp